公立小学校の児童を持つ家庭で、塾や家庭教師などに掛かった「補助学習費」が昨年度、初めて10万円の大台に乗り、公立中と共に調査開始以来、最高額となったことが20日、文部科学省の調査で分かった。「ゆとり教育」による学力低下の不安が続いているとみられる。 調査は1994年度から2年ごとに実施。公私立の幼稚園から高校までの計約1100校と、保護者約28,000人を対象とした。 公立小の児童がいる家庭が塾、家庭教師、参考書などに使った金額は1人当たり年平均10,2178円で、2004年度の前回調査より5500円増加。塾通いの小学生がいる世帯の率も43・3%で最高となった。公立中の補助学習費も235,941円と最高額を更新した。 公立小の補助学習費は、不況の影響で調査開始から減少を続けたが、学習内容を減らした現行学習指導要領と学校週5日制が完全実施された2002年度以降、右肩上がりに増えている。 幼稚園児の補助学習費も公私立で大幅に増え、小学校段階からの公立離れもうかがえる。幼稚園では習い事などの費用も増加しており、文科省は「少子化で幼児教育にお金を掛ける家庭が増えているのでは」と分析している。 今回、初めて調査した私立小(159校)は、公立ではゼロの授業料が約40万円、通学費が37000円。寄付金などの負担も大きく、学習費総額は公立の4倍以上の約137万円だった。 幼稚園(3歳)から高校卒業まで15年間の教育費の総額は、すべて公立の場合が571万円、すべて私立だと1678万円で、差は2.9倍となる。

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